2018年1月30日火曜日

おばあちゃん












昨日19時20分、祖母が亡くなりました。


横浜妙深寺、小田原法正寺の初代ご住職、相模原妙現寺の歴代、大和法深寺の開基、日博上人のご内室、清水初子が、行年99才で、眠るように、寂光へと旅立たれました。


前日に清水御導師よりお電話をいただき、昨日は告別式のご奉公を終えた午後、法深寺に向かいました。


数日前まで笑いながら談笑し、その数時間前まで声に応えていました。


みんなが周りを囲み、ご挨拶することが出来ました。


日博上人が亡くなられた時、おばあちゃんは46才でした。


どれだけ大変なことだったか、想像すら出来ません。


その後、51年間。


ずっと、お看経、お看経の姿、お看経のおばあちゃん、とことんお看経、お看経で乗り越え、乗り越えしてきたおばあちゃん(涙)。


本当に、本物のご信心の姿、ご信心の在り方を教えてくださっていました。


伝説のような存在で、存在そのものがありがたくて、いつでも、いつまでも、いてくださるような安心感がありました。


人間の一生の終わり。


これほどに美しく、穏やかに、迎えられるのかと、つくづく、つくづく、感服いたしました。


スーッと色が白くなってゆく、羽や綿のように軽くなってゆく。


教えていただいているとおりの御姿、お手本のような寂光参拝の御姿でした。


誰もが通る道、誰もが経験しなければならないことですが、果たしてこれほどの臨終を迎えられるかどうか。


本物の本物を教えていただき、やっぱりおばあちゃんのご信心はすごいんだ、お看経なんだ、そうじゃなきゃダメなんだ、と教えていただきました。


素江姉は伏見妙福寺、博子姉は長松寺を守ってくださっています。


いてくださらなければ何もないくらい。


そのルーツにお祖母ちゃんがいました。


清水御導師、伏見の松本御導師、長松寺の野崎淳慧師。


清水清康師、松本現薫師、野崎清翔師、清水法光師、そして私と、孫が5人も佛立教務となりました。


ひ孫も14人?もう数え切れん(汗)。


僕の若い頃など、妙深寺の庫裡に泊まり込んで面倒を見ていただいていたこと、ほんの十数年前まで、そうしてご奉公くださっていました。


先住のご遷化直後、バタバタしていた時も、そうしてご奉公くださっていました。


で、ずっとお看経、見ればお看経、またお看経。


「おばあちゃん、さっき終わったばっかじゃないの?」と聞きたくなるくらい、お看経のおばあちゃんでした。


偉大な、スーパースターのような日博上人のご奉公を支え、僕たちまで継承してくださった。


いま、法深寺の法宅で、眠るようにしておられます。


月5日お通夜、2月6日10時半より告別式、法深寺の本堂で奉修させていただきます。


99年間のご奉公を終えて、寂光に帰られたその日は長松寿美江の誕生日でした。


これは選べない。


妙不可思議な結びに、感慨深くしています。


昨夜、インドの清翔師とも話をしました。


1月3日、ご挨拶に行き、今生最後になるかもしれないと、清水御導師から言われ、覚悟していました、と。


清朋師と二人でずっとお看経してくれていました。

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